野ざらし紀行(2022/12)


2022/05 新聞記事に松尾芭蕉「野ざらし紀行」の挿絵入り自筆稿を、京都の美術館が購入したとの記事が掲載された。

この直筆・野ざらし紀行図巻は、久しく世に出ておらず「再発見」とのこと。

これは行かずばなるまい。
従って 2022/12 ツーリングは京都以西を走行し、復路に途中下車するとのプランで臨んだ。

芭蕉の紀行文といえば「おくの細道」が有名だが、私は、紀行文第三作「笈の小文」の紀行文論に惹かれ芭蕉に興味を持つようになった。

紀行文論の集大成が、第五作「おくの細道」ということになるのか。

第一作である「野ざらし紀行」は、いわゆる蕉風確立に向けてのアプローチだったのか?

長大な図巻に圧倒される。

挿絵と書、それらの行間のバランス、現物の凄みを体感した。

嵐山・渡月橋の袂にその美術館はあった。

美術館の横手、桂川沿いには気の利いた専用駐輪場が。


心も躰も風のしむ身、明日は東京だ、暖まって帰るか・・・

燗酒&鴨ロース・・・侘寂とは程遠いエンディングとなってしまった。