大学4年生の夏、スピード山岳サイクリング・先発完投型も、いよいよ<最終章>を迎えることとなる。
前々年に三伏峠、前年に飛騨乗越を走破した。
日本に、これ等の標高を超える峠は存在しない。
サア、どうする。
解答は、以下の通り。
前年に続き、単独走。
1974年8月7日・第1日目、自宅出発0:30、大垂水峠、大月着4:10、新笹子隧道、富士見峠着10:19、塩尻峠着12:40、松本を経て、新島々着15:12。
8日・2日目、新島々の旅館出発7:41、安房峠着11:10、平湯峠着12:52、平湯温泉に戻り、船津着15:22。
9日・3日目、船津の旅館出発8:07、大多和峠着11:10、折立隧道着13:15、太郎平小屋着17:02。
10日・4日目、太郎平小屋出発6:09、(1)薬師峠2,294m着6:22、(2)中俣乗越2,450m着9:57、(3)黒部乗越2,340m(黒部五郎小舎)着15:27。
11日・5日目、黒部五郎小舎出発5:37、雲ノ平山荘着12:47(この辺りで時計が不調になる)、(4)高天原峠2,250mを経て、高天ケ原山荘着15:40頃。<高天原温泉の湯船に浸かり飲み干した缶ビールは、生涯の乾杯の中でも、特出のモノ。>
12日・6日目、高天ケ原山荘から、(5)岩苔乗越2,730m、(6)ワリモ乗越2,770m、此処から(7)東沢乗越2,730m往復、(8)鷲羽乗越2,530m、三ツ俣山荘。
13日・7日目、三ツ俣山荘から、三俣蓮華岳、(9)硫黄乗越2,600m、(10)千丈乗越2,720m、槍平小屋。
14日・8日目、槍平小屋出発6:15、(11)白出乗越2,983m:我国第2位の標高の峠(穂高岳山荘)着14:30頃。
勿論、空身で奥穂高岳に登りました。
15日・9日目、穂高岳山荘から、涸沢、横尾山荘着12:00頃、松本着16:00頃。
16日・10日目、松本の旅館出発8:30頃、塩尻峠、富士見峠、新笹子隧道、大垂水峠を経て、自宅着(自宅の時計は)20:03でした。
(1)薬師峠から(11)白出乗越まで、11峠連続で標高2,000m以上の峠をゲットする。
我がパスハンター人生の中でも、最初で最後です。
【後日談】
此の<最終章>の手直しをしている真最中の、2021/03/03、昭文社・山と高原地図「槍ヶ岳・穂高岳 2021年版」で、三俣蓮華岳から槍ヶ岳に連なる、北アルプス主脈・西鎌尾根に「左俣乗越2,590m」なる、私には未知の「峠」が現れた。
(9)硫黄乗越から(10)千丈乗越の中間に位置している。
7日目・1974/08/13にゲットしたことに間違いない。
「後になってから峠が見つかる。」良くあるパターンですね。
たまたま地図で発見する・同好の士にご教授いただく等、記録作成上は大変悩ましいものの、予想外の新峠発掘もまたよしで、今後、私は、新たに見つかった峠は、発見した年の年末に一括してリストアップ・算入する方式で臨みます。
いい歳になると、(走行)資産の運用で峠数も増えるという事ですかね。
標高2,000m以上の峠の連続ゲット数は、11峠から12峠に更新されました!!!