輪友N 三十三回忌 追悼ラン(2022/11)

輪友Nは、1990/秋、享年38歳、病気で逝ってしまった。
本年/秋は、三十三回忌である。
私たちのクラブは同じ高校の同期生のみで構成され、今春、結成満53周年を迎え、皆70歳を超えた。
結成時から変わらず、パスハンティングが大好きな、反省のかけらもない爺様達だ。

写真は 1970/12/31 神奈川県のとある鉱泉宿、年越しランの宿で寛ぐスナップだ。
右の私19歳、左のN(早生まれのため)18歳・・・若いね。

此れは 1973/06/03 奥多摩周遊道路 深山橋から風張峠にタンデムで登る二人。

ダウンヒルは、此の笑顔さ!
余り(学業の)出来がいいとは言えない私たちだが、Nだけが国立大学(それも当時の1期校)に入学。
ちゃんと、普通に、4年間で卒業し、その後、大学院に進学した修士様なのだ。
私たちは、普通のサラリーマンとなり・・・今日に至る・・・であるが。
そしてNは卒業後、何と!陶芸家になった!! 彼だけ、異色だった!!!

Nの遺作、「酒器」である。
そう、Nは、大々々酒飲みなのである。

初期の作品の底には「の」と刻まれている。

やがて、それは「野」にかわる。

いや、私にとっては、そんなことはどうでもいい。
念のため、右の器は湯呑ではない。
N、曰く、「僕ちゃんのぐい飲み」
悪酔い、一直線。
2022/11 私たちは、1973/01 Nと走った地を半世紀ぶりに訪れた。
その後開通した林道を走り、青春の一コマに思いを馳せた。

あの日と同じ温泉宿に泊まり、あの日と同じ猪鍋を食べた。

燗酒も、あの日と同じ・・・ おい、N、飲んでるか!

パンフレットやおてもとが時代と共に変わろうが、私たちは、此れからも一緒。
また、近い内に走ろう。

形見分けの際、ご親族のご厚意で、Nの自転車関係品の多くは私たちの手元にある。

カンパニョロ・レコードハブ・ラージフランジ・36穴。
Nの形見である。
近い内に、一台作るか。
フリーは、カミュエバレストだな。
チェンジは、カンパ・グランスポーツか。
嘗ての決戦用は、シニア・プロムナードに・・・
献盃。