リタイヤした2016年から7月は北海道をツーリングすることにしている。
この街に宿泊するのは、2017、2019、本年と3回目になった。
宿泊したホテルは毎回異なるが、目指す居酒屋はいつも此処だ。
この店のお出迎えは、こんな風である。
いつも予約はしない。
独りなので、カウンターの空いている席に滑り込む。
本年は、カウンターの端、火床の前に案内された。
という事は、ご主人の前なのだ。
北へ来たからにはやっぱり刺身、美味しそうな単品メニューが並ぶ中、誘惑に勝てず盛り合わせを頼んだ。
鰊を軽く〆たもの、酢味はほとんど感じない。(ご主人の説明が、旅する心をくすぐる。)
此れは、有りそうで無い、初体験の旬肴であった。
3回目の訪問で、同店の名物「新子やき」に初チャレンジ。
若鶏のやわらかな肉を、1946年創業以来のタレで焼き上げたもの。
居酒屋の肴としてはボリームがある部類だが、サイクリストにはもってこいの一品だ。
おビールの後はいつも通り地元酒を楽しみ、メニューで思案顔をしていると、ご主人が勧めてくれた〆のご飯。
「新子やき」の残ったタレを使用した、裏メニューだ。
サロベツ原野、北へ繋がる電柱もガードレールも無い道。
宗谷丘陵の白い道、北の北への裏道。
一応、押さえておきました。
「日本最北端の地」の、証拠写真。
本年の北海道は、前半は例年通りのパスハンティング、後半は最北の地の定番走行となった。
ご主人に、2年後・4回目の訪問を約し、北の居酒屋を跡にした。